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介護業界のやり甲斐とは? 「介護職の良かったこと、悪かったこと」アンケート

2018年2月16日 コラム 介護一般

介護業界のやり甲斐とは? 「介護職の良かったこと、悪かったこと」アンケート

日々の仕事で感じる喜怒哀楽は、労働意欲につながるもの。介護業界で働いている人たちはどのようなことに喜びを感じ、また、悩んでいるのでしょうか。エス・エム・エスが運営する介護職向けコミュニティサイト「けあとも」にて実施されたアンケート調査から見てみましょう。

介護職をやっていて嫌だな、つらいと思うこと

調査が行われたのは、2017年10月下旬から約1ヶ月間。介護職に従事する約200人を対象に、インターネット経由で「介護職をやっていて良かったこと、嫌なこと」をテーマとするアンケート調査を行ったとのこと。

<介護職をやっていて嫌だな、つらいと思うこと>

1位:「スタッフ間の連携・意思疎通があまりない・悪いと感じたとき」(46%)
2位:「人間関係が悪い、うまくいかないと感じたとき」(41%)
3位:「スタッフや人員不足により忙しい・業務が過密」(37%)

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介護職は一般的に「3K(キツイ、汚い、給料安い)」というイメージが持たれていますが、実際に働いている人々が「嫌だな、つらい」と感じることが多いのは人間関係、過密な業務といったものです。給与の低さも第4位にランクインしていますが、それ以上に職場環境に関わる不満を強く感じる人が多いようです。

<エピソード>

  • サービス提供責任者から嫌がらせをされたり、同じ職場なのに派閥があるなど人間関係がかなり難しい
  • 父親のように思っていた利用者様が急に亡くなられ、私自身が抜け殻のようになってしまった
  • あるデイサービスに勤務していたとき、昼休みがなく介助しながら自分も昼食を食べていた

具体的なエピソードについて問うと、他業界でも発生する可能性がある「職場内の派閥争い」「昼食を食べる時間がない」といった問題があがったとのこと。その一方で、「利用者の死」のような介護特有の悩みも見られます。どうしてもこういうことが起こりやすい職場だから、と割り切ろうとするのではなく、ショックを受けてしまうものだという事実を受け入れ、従業員をしっかりケアしてあげる体制づくりが必要なのではないでしょうか。

介護職をやっていて良かった! と思うこと

<介護職をやっていて良かった! と思うこと>

1位:「利用者や家族にお礼や嬉しい言葉を言われたとき」(40%)
2位:「利用者や家族から信頼されているなと感じたとき」(37%)
3位:「利用者が回復したり状態が改善したとき」(34%)

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<エピソード>

  • 家族から「ここに母を入れて良かった、あんな母の顔、何年ぶりに見たかしら」と涙ぐまれたとき
  • 担当した方が少しずつ回復していき、半年後には要介護4から要介護2まで状態が改善したとき
  • 普段、暴言ばかり口にする利用者が、笑顔で「ありがとう」と言ってくれた事があり、とても嬉しかった

ポジティブな面では、利用者やその家族の言動に関わる項目が上位を独占しました。仕事で成果を出すことが働くうえでの大きなモチベーションになっていることが伺えます。他業界にも通じるポイントではありますが、利用者の変化を直接目にできる介護業界だからこそ、ここまではっきりと現れたのかもしれません。

介護業界では「人手不足により満足なサービスが提供できない」という悩みがよく聞かれます。しかし、このアンケート結果を考えると「満足なサービスが提供できない」ことが、魅力的な職場づくりを阻害している可能性が考えられます。

人手不足がサービス品質の低下につながり、その品質低下がやり甲斐の低下を引き起こし、やり甲斐の低下が人材不足の原因になる……と連鎖する負のスパイラルに陥ってしまうおそれもあるのではないでしょうか。経営サイドには資金面での悩みもあるかもしれませんが、どんな事業も人がいなければ成立しないものです。人手不足解消に向けた取り組みが、広まってほしいものです。