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高齢者の低栄養対策には配食、冷凍弁当サービスの併用が効果的! 両者のメリット、デメリットとは

2016年10月26日 コラム 高齢者の食事

高齢者の低栄養対策には配食、冷凍弁当サービスの併用が効果的! 両者のメリット、デメリットとは

介護事業者の収益源を確保するうえでも、ユーザーである高齢者やその家族の利便性を高めるうえでも介護施設への保険外サービスの導入は効果的です。もっとも取り組みやすいタイプとして挙げられるのが”食”でしょう。

高齢者にとって、食事は心身の健康を保つために欠かせない存在ですが、その一方で塩分、カロリーをはじめとした栄養バランスを整えるのが難しいのも事実。場合によっては、そもそも自炊できないことも考えられます。それならいっそ、プロにお任せしてしまいたい。そう思っている方が少なくないのではないでしょうか。

さて、食事に関係した保険外サービスは大きく「配食」「冷凍弁当」の2種類に分けられますが、どちらを選ぶべきかと頭を悩ませることはオススメできません。一見、サービス内容は似ているものの、両者双方にメリットがあり、競合するとは限らないからです。

配食サービスだけでは、日々の食事をサポートしきれない

配食サービスの特徴は、なんといっても出来合いのメニューを送ってくれること。調理の手間を省くために、施設向けのものを利用している事業者も見受けられます。自宅に個別配送する形態の場合、外出が困難な高齢者の夕食などに利用可能です。手間のかかる配送作業を安否確認としてPRし、サービスの売りにしているケースも多々見られ、家族と離れて一人暮らしをしている高齢者などにはうってつけと言えるでしょう。

しかし、配食サービスにデメリットがないわけではありません。たとえば、通常の宅配物同様、自宅にいないと受け取ることができないのです。心身ともに健康を維持しており、時には自宅外で趣味を楽しみたい高齢者には、生活を束縛する存在として映ってしまうかもしれません。

自分で料理を用意するのが難しい方の場合はどうでしょうか。食事は毎日するものですが、配食サービスは祝休日などの提供を行っていないことがあり、そのときは別の方法で食べ物を用意する必要が。さらに言えば、あらかじめ日々の献立が決まっていて好きなメニューが選べなかったり、保存に不向きだったりと融通の効かない面があるため、完全に頼りにすることはできないでしょう。

低栄養対策には配食、冷凍弁当の組み合わせも効果的

たとえば、ケアマネージャー(介護支援専門員)が生活支援、介護を必要とする高齢者の食事について考えるとき、必ず気にするのは栄養管理でしょう。該当の人物の健康状態に合っており、ちゃんと食べられるメニューなのか、好き嫌いや配送などの都合から偏食に陥らないか、必要摂取カロリーをクリアできるのか……。栄養バランスの良し悪しにとどまらず、高齢者を取り巻く状況全体について考慮されるはずです。

そこで有効なのが、自宅で保存できる冷凍弁当。メニューを個別に選べ、好みに合った食事を取りやすい、必要な分だけ購入すれば高齢者の生活リズムなどに合わせて利用できるといったメリットがあります。配食サービス同様、高齢者向けのメニューが提供されており、栄養バランスに関しては問題ないでしょう。

食事に関連した保険外サービスを利用する動機は「料理は作れるが、栄養バランスが気になる」「家族の手間を少し省きたい」「作れる人がいないので、すべてまかないたい」という風に、家庭によってさまざまでしょう。実際に高齢者やその家族にサービスを提案する際には、配食、冷凍弁当の両方を紹介し、個々の事情を勘案することになるのではないでしょうか。

一見、似通ったサービスではあるものの、場合によっては配食サービスを日常的に使いつつ、イレギュラーな場面を想定して冷凍弁当を常備しておくといった具合に併用することも有効なはずです。