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介護レクへのロボット導入を今こそ検討すべき理由(2)

2017年11月27日 コラム 介護レク

介護レクへのロボット導入を今こそ検討すべき理由(2)

介護ロボットは人件費削減につながるものの、決して安いものではなく、「いずれ導入するつもりではあるが、具体的な時期、機種までは考えていない」という施設も多いことでしょう。

しかし、介護レクリエーションなどでの活用を想定した「コミュニケーション型ロボット」に関しては、「今こそ導入を検討すべき理由」があります。厚労省、経産省は2017年10月、「ロボット技術の介護利用における重点分野」に、コミュニケーション型ロボットを加えることを明らかにしました。

これにより、同タイプのロボットの開発が加速し、その実用性はさらに高まっていくでしょう。また、すでに各社から導入事例などが公開されており、検討しやすい環境が整ってきています。

大手企業が手掛ける、介護レクに使えるコミュニケーション型ロボット

ここからは現在、大手企業から提供されているロボットを取り上げます。「コミュニケーション型ロボット」と一口にいっても搭載機能や、そこから想定される使用方法は異なります。

富士ソフト「PALRO(パルロ)」

「PALRO(パルロ)」は、携帯電話などで利用される「変換予想機能」技術を持つ富士ソフトが提供。「レクやって」「体操やって」と声をかけるだけで、レクや介護予防体操を日替わりメニューで行います。

また、人間の言葉に応じて関連する語句や話題を選択し、会話を広げていく機能、人間の顔を記憶し、あいさつする機能も。レクに限らず、1日中活用することができそうです。

実際の会話能力に関しては、上の動画で確認することが可能。やや会話が噛み合っていない様子も見られますが、根気よくコミュニケーションを続けて信頼を得る能力はロボットならでは、といったところ。

【PALRO ビジネスシリーズ 高齢者福祉施設モデルⅡ】

  • 希望小売価格:67万円
  • 希望レンタル料金:月額3万円(24カ月一括契約の場合)

NTT東日本「ロボコネクト」

「ロボコネクト」はNTT東日本が提供するサービスで、ロボットにはヴインストン社の「Sota(ソータ)」を利用します。

介護レクリエーションの進行補助、自動進行機能をオプションで追加することができます。大きなディスプレイと連携させることが可能で、多人数での利用に向いているかもしれません。

【ロボコネクト】

  • 初期費用:14万6800円(Sota本体、契約料など)
  • ライセンス料金:3000円(月額)

【Sota レク(オプション)】

  • 初期費用:5万円(設置費など)
  • ライセンス料金:1万4400円(年額)

ソフトバンク「Pepper(ペッパー)」

「PALRO」「Sota」は卓上に乗るほど小さなロボットでしたが、「Pepper」は全高約120cm、29kgと比較的大型。センサー類などが充実しており、拡張性が高く、各社からリリースされている介護用アプリを利用することになるでしょう。

例えば、リハビリの専門家らと共同開発されたデイケア向けアプリ、筋トレ中の高齢者を応援するアプリなどがあり、施設に合わせた使い方が可能です。

また、NDソフトウェアからは「徘徊みまもりアプリ」が提供されており、セキュリティ面でも活用可能。センサーで夜間に徘徊する施設入居者の姿を捉えると、「こんな遅くにどこにお出かけですか?」などと声を掛け、同時に職員に連絡を行う仕組みになっています。

【Pepper for Biz】

  • レンタル料金:5万5000円(月額)
  • 手続手数料:9800円
  • ※利用アプリによって別途料金が発生

適切な介護ロボットで、コスト削減、サービス品質の向上を

各社で料金プランは異なりますが、コミュニケーション型ロボットは、人件費と比較すると安価に提供されています。しかし、うまく扱うことができず、時々思い出したように介護レクに使うだけの存在になってしまうと、かえって高くついてしまいます。

人間同様、ロボットも適材適所に配置することで、十分な力を発揮できるようになります。「高齢者がまるで孫と話すかのように喜び、認知症、うつ予防効果が期待できる」「施設で働くスタッフの負担を軽くする」といった点に関しては各社の主張が共通していますが、どれを導入すべきかはしっかりと検討すべきでしょう。