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介護現場の悩みの種「介護レクリエーション選び」 企画を考えるときのポイントは?

2017年8月9日 コラム 介護レク

介護現場の悩みの種「介護レクリエーション選び」 企画を考えるときのポイントは?

介護現場で、日々行われている高齢者向けのレクリエーション。いったい何をしたらいいものか、と悩みの種になっている方も多いのではないでしょうか。高齢者によって要介護度、障害の有無など心身の状態が異なるなか、それぞれが楽しめる介護レクリエーションを企画するのは、簡単なことではありません。

また、数えきれないほどの種類を持つ介護レクリエーションの“自由度”の高さも、デイサービス、老人ホームなどの働き手にとっては悩ましいかもしれません。施設の状況に合わせて巧みに実施できる点は大きなメリットですが、選択肢が多すぎて考えにくいのです。

ここでは、レク選びに困ったときのヒントになる介護レクリエーションの分類、考え方などについてご紹介します。

介護レクリエーションの分類

介護レクリエーションには、切り口が異なるいくつかの分類法が存在します。分かりやすいのは、ゲームや音楽のように内容別に分類するものです。

  • 体を使う風船バレー(ボールよりも安全な風船を使用)、ラジオ体操簡単なボール遊び(順番に渡していく『ボール渡し』、玉入れ、玉当てなど。なお、怪我防止のためにボールは適宜工夫)
  • 手や指を使う手指の体操お手玉折り紙塗り絵手芸小物作りなど
  • 脳トレ思い出しゲーム(物や場所の名称、自分の行動などについて思い出す)、応用しりとり(「動物だけしりとり」のような形で制限を設けるなど)、ボードゲーム(将棋、囲碁など)
  • 昔懐かしい遊び将棋倒しおはじき竹とんぼけん玉折り紙など
  • 音楽童謡流行歌曲名当てクイズなど
  • そのほか多数

このように内容ごとに分類してみると、介護レクリエーションには膨大なジャンルが想定できることが分かります。そもそもレクリーエションとは「余暇時間に行われ、生活を豊かにする自発的活動」くらいの抽象的な意味を持った語で、具体的な内容は明確ではありません。

横文字のためか、どこか専門用語のような響きを持っていますが、日常的な言い回しに置き換えると「気晴らし」「楽しみ」「趣味」などに近い表現なのです。そのため、実施形態別に分類すると、ちょっと不思議なカテゴリーが現れてしまいます。

  • 集団レクリーエション:大人数で一斉に行うレクリエーション(体操、誕生日会、歌など)
  • 個別レクリエーション:個々人が別のことを行う(お絵描き、ボードゲーム、脳トレなど)
  • 基礎生活レクリエーション:映像を視聴しながら食事する、音楽を流すなど

介護レクリエーションには特別な時間を設けた企画だけでなく、「基礎生活レクリエーション」のように施設内での生活を彩る工夫も含まれます。人は日々の生活に小さな喜びを見出すもので、歳を重ねてもそれは変わらないのでしょう。

この考え方を応用すると、「リハビリをレクリエーションとして楽しめるように工夫しよう」というアプローチが存在する理由がつかみやすくなります。どうしても辛くなりがちな仕事や学業にリフレッシュできる要素を盛り込み、やり抜いた経験は誰もが持っているでしょう。また、楽しみながらだとより効率的、効果的に行えるため、一石二鳥、三鳥の利点も得られるのです。

介護レクリエーションの基本は、高齢者に楽しんでもらうこと

実際、レクリエーションにリハビリ、脳トレなどの課目が取り入れられることは少なくなく、はっきりとした境界線を設けることはあまり有意義ではありません。つまるところ、「何をするか」ではなく、高齢者に楽しんでもらうために「どうやるか」と考えることが重要なのではないでしょうか。

「何をするか」という点に関しては本、インターネットから情報収集することが可能で、ある程度、道が整えられています。紹介されているレクリーエションが多すぎて、かえって目移りしてしまうかもしれません。その際には施設の状況に合っているか、高齢者の状態に適合しているかなどを考慮した「どうやるか」という視点を忘れずに、レク選びを行うようにしましょう。