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【保険外サービス展2017】医療機器「コラントッテ」を使った認知症患者向け身元照会サービス

2017年2月20日 ニュース 介護一般

1月末、東京ビッグサイトにて「保険外サービス展2017」が開催。介護保険制度の枠組みにとらわれず、自由な発想で高齢者の介護、生活支援に取り組んでいる事業者たちがブースを出展していました。

今回は、着用型の医療機器を使った認知症患者などの身元照会サービス「コラントッテ・セーフティ・システム」をご紹介します。

ペンダントとして着用できる医療機器で、緊急連絡先を伝達

キーとなっているのは、コラントッテ社が開発・販売を手掛ける永久磁石を使った医療機器「コラントッテ」。アクセサリーやサポーターとして身に着けることで血行改善やコリを緩和する効果を発揮し、プロゴルファーの石川遼氏や卓球の伊藤美誠氏、広島カープ所属の菊池涼介氏といったアスリートたちが利用しているといいます。

「コラントッテ・セーフティ・システム」で提供される同製品は、アクセサリーのように首から掛けられるペンダントタイプ(カバンなどのキーリングにすることも可能)で、磁石の裏面に登録者のID番号と、その管理センターにつながるフリーダイヤルが記載。ここに電話した人に対して緊急連絡先を教える仕組みにすることで、情報伝達とプライバシーの保護を両立しています。常時身に着けられるため、盗難、紛失などから情報漏えいする可能性も低いでしょう。

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ブースで話を伺ったところ、認知症患者の徘徊や事故、災害により意識を失った人の家族などと連絡をとるのは、一般に考えられている以上に困難なことなのだそう。本人とコミュニケーションが取れない以上、その持ち物から判断するほかありませんが、身分証が見つかったしても、緊急連絡先が分かるわけではありません。また、スマートフォンには家族や仕事先の電話番号が登録されている可能性が高いはずですが、最近は本人認証のロックが掛けられており、見られないことが多いのです。

一刻を争う病気やケガの場合、「救急車を呼んで病院に搬送したが、身元確認でつまずき手術ができず、後遺症が残ってしまう」という不幸な結果につながることも。ブース担当の方は実際にこのような経験があり、「認知症患者向けに開発された商品だが、本当は私たちにも必要なのだろう」と話していました。

身元確認する警察の行動を考えると、アクセサリー風のデザインが合理的

誰かに連絡する必要がある緊急時にこそ、人はコミュニケーションが取れない状態に陥っている。だから、誰かに代理してもらうために”分かりやすい形”で緊急連絡先を用意しなければならない――この考え自体は分かりやすいものです。しかし、なぜ財布などに入れやすいカード型ではなく、ペンダント型を採用しているのでしょうか。

「アクセサリーとして着用できることは、警察の行動を考えても合理的なのです」とブース担当者はその理由を説明してくれました。というのも、警察は倒れた人などを発見し身元を調べる際に、必ず見るのが指輪をはじめとしたアクセサリー類。内側などの目立たないところに名前のイニシャルが入っていることが多いためです。「コラントッテ・セーフティ・システム」の場合は、そこにアクセサリーにしては珍しいフリーダイヤルの電話番号があり、仮に警察官が同サービスを知らないとしても、電話してもらいやすいというわけです。

サービスの主目的を考えると、永久磁石を使った医療機器を使っている点は余計な要素のようにも感じられますが、「健康にいいから付けておいてほしい」と着用を依頼する材料として役立てることができそうです。特にアクセサリーを身に着ける習慣のない高齢者に、家族からお願いするときに有効なのではないでしょうか。

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