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麻雀が高齢者の脳トレに? 介護の世界で注目を集める「健康マージャン」

2018年3月8日 お知らせ コラム 介護レク

麻雀が高齢者の脳トレに? 介護の世界で注目を集める「健康マージャン」

マージャンは、将棋や囲碁と並んで、国民的に楽しまれているボードゲームのひとつ。ややダーティーなイメージで見られることもありますが、「社会人ならマージャンくらいできたほうがいい」と言われるほどに、日本人のコミュニケーションのあり方として浸透していた時期もあります。

実は、このマージャンを老若男女が楽しめるようにと尽力している「日本健康麻将協会」という団体が存在。自治体の介護予防事業への協力を手掛けており、認知症予防効果が期待できるという研究結果も明らかにしています。今回は「介護レクリエーションとしてのマージャン」をテーマに、考えてみましょう。

クリーンにみんなで楽しめる健康マージャン

そもそもマージャンとは、どのようなボードゲームでしょうか。誤解を恐れずに言うならば、マージャンとは「ポーカー」のようなゲームです。

テーブルを囲む4人のプレイヤーは、それぞれ手牌(テハイ/トランプゲームで言うところの山札)を持っています。手牌の組み合わせには「役」という特定のパターンがあり、それが揃ったらアガり。各プレイヤーは壁牌(ピーパイ/山札)から牌を引いたり、いらない牌を捨てたりしながら、手牌を整えていきます。囲碁や将棋と違って、運要素が多少含まれているため、ゲーム展開が読みきれない初心者でも上級者に勝てることがあります。

なお、細かいルールに関しては地域や団体によって違いがあり、一口に説明できません。日本で「マージャン」と呼よばれているものは、正確に言うと「リーチマージャン」に該当するとか。

健康マージャン全国大会ルールを見ると、「形式テンパイあり」「ノーテンリーチは流局時チョンボ」などが掲げられています。プレイ経験の少ない人には狙いが読み取りづらいと思われますが、基本的には比較的簡単なルール設定になっており、間口が広げられています。

また、健康マージャンには「賭けない」「飲まない」「吸わない」という3つの方針も。「20歳未満のお子様に、純粋にゲームとしてのマージャンを楽しんでいただく」ことを目的に、「家族ふれあい麻将大会」も開催されています。ここまでクリーンな楽しみ方が整えられていれば、介護の一環として取り入れても問題ないのではないはずです。

マージャンがもたらす、介護にうれしい効果とは

日本健康麻将協会は2000年から、自治体や社会福祉法人との協働事業をスタート。埼玉県や長野県、東京都では杉並区や品川区、千代田区などで関連事業を展開しているほか、短期イベントなども多数手掛けているといいます。

では、マージャンが持っている効果とはいったい何なのでしょうか。諏訪東京理科大学共通教育センター教授を務める脳科学者・篠原菊紀氏は

  • 実年齢に比べて健康マージャン愛好者の脳年齢は3歳若い
  • マージャンは衰えやすい脳部位を活性化させる
  • その結果、介護予防、認知症予防につなげることが期待できる

という3点を掲げています。つまり、他のゲームや脳トレのように、脳を活性化させてくれるというわけです。

また、マージャンは4人で膝を合わせながら楽しむゲームなので、他人と交流し、高齢者の孤独感を和らげる効果も期待できるのではないでしょうか。「日本健康麻将協会」は「マージャンを楽しむことを通じて生まれる近所の方々とのコミュニケーションが、地域において『引きこもり』がちな高齢者の方々にとって再び社会に参加するきっかけとなっている」と解説しています。

「介護レクにみんなでマージャン」もアリかも

介護予防、楽しさ、周囲との絆作りといったさまざまな効果が期待される介護レクリエーションでは、ゲームは有効な手段です。マージャンには人数の制約があるものの、経験者が多く、介護事業所内でも比較的実施しやすいのではないでしょうか。