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懐かしの映画を介護予防に 映像コンテンツで高齢者をもてなす「銀幕カフェ」

2018年4月4日 ニュース 介護レク

懐かしの映画を介護予防に 映像コンテンツで高齢者をもてなす「銀幕カフェ」

高齢者の健康づくりにおいて、“楽しさ”は欠かせない要素です。例えば、リハビリで効果を上げるにはトレーニングを続けてもらわなければなりませんが、そのためにはモチベーションを維持できるように配慮する必要があります。たとえ身体の問題でも、心を無視するわけにはいかないのです。

脳の活性化や認知症予防、心理的な健康維持などを目的とした活動を行う場合、楽しさの重要性はより顕著になります。これは介護業界内で広く認知されていることかと思いますが、同時に、他業種のノウハウが活かしやすい領域でもあります。今回は、映像制作技術を活かした高齢者向け喫茶店「銀幕カフェ」の試みをご紹介します。

映像コンテンツで高齢者をもてなす銀幕カフェ

銀幕カフェ1号店があるのは、埼玉県鶴ケ島市。1日1万円以下の出店料で利用できる「チャレンジショップ制度」を持つ「つるカフェ」で、毎週日曜日~火曜日までの3日間オープンしています。

同店の特徴はなんといっても、高齢者が若いころに楽しんでいた映画が楽しめること。著作権が切れた1953年以前の作品を、高齢者が集中して視聴しやすいように20分にまとめたダイジェスト版を、沖縄県名護市に本社を持つネットTV・KAISOUが提供しています。足を運んだお客さんはコーヒーなどを飲みながらその映像を視聴して、思い出話に花を咲かせるのだとか。

1953年はちょうどNHKらが本放送を開始した年で、まだテレビは一般的なものではありませんでした(NHKによれば、受信契約が100万に達したのはこの5年後、1958年)。テレビが無くて当たり前の時代に、劇場まで足を運んで映画に胸をときめかせ、そのときの作品を半世紀以上たった今、もう一度視聴する。これがどれほど懐かしく、どれほどワクワクするものなのか、われわれには想像しにくいところかもしれません。

懐かしの映画を回想法に

認知症予防などの分野には昔を思い出したり、それを人に話したりすることで脳を活性化させる「回想法」があり、介護レクリエーションにもよく取り入れられています。銀幕カフェが映画作品を上映するのには、この回想法を行い、介護予防に役立ててもらう狙いがあるとのこと。

というのも、俳優やファッション、その背景に登場する景色、アイテムなど、作中に登場するさまざまな要素には制作当時の世相が色濃く反映されています。映画は、回想法にとても有効なコンテンツなのです。

また、「あの喫茶店に行けば、懐かしの映画が見られる」という形で高齢者に外出してもらうきっかけ作りができること、共通の話題を持つ他のお客さんと交流できる可能性があることなどを考えると、さらに複合的な介護予防の効果が期待できるのではないでしょうか。

 

<銀幕カフェ>

  • 場所:埼玉県鶴ケ島市上広谷10-6
  • 営業日:日曜日~火曜日
  • 営業時間:午前10時~午後5時(日曜日は午後3まで)
  • 料金:1時間500円、ワンドリンク付き(ホットコーヒー、アイスコーヒー、紅茶、日本茶)

映像コンテンツで高齢者をもてなす銀幕カフェ

銀幕カフェは今年2018年2月にオープンしたばかりですが、1号店がある鶴ケ島市内にさらに5店舗開設する予定だといいます。映像を利用するため、店内に上映環境を整える必要がありますが、プロジェクターなどを利用すれば比較的簡単にできるだのとか。スピーディーな店舗展開には、この手軽さが一役買っているのかもしれません。

また、同店が利用するダイジェスト映像を介護施設向けに提供するレンタルサービスも行われており、こちらではスタッフの負担削減、来所促進などが見込めるとのこと。詳細は、保険外.comの特設ページからご確認いただけます。